フルオーダーの注文住宅のデメリット

予算を超えてしまう問題はよくある

フルオーダーの注文住宅は施主の希望をすべて反映させられる強みがあります。住宅設計の段階でこだわりが次々と生まれてくる傾向があり、それにより建築費用が上昇していきます。一般的に住宅の設備といえば、日本製の設備が使用されることが多いです。家具や家電を筆頭に、水回りの設備も日本製が主になります。キッチンや洗面所などは特に日本製が多く、これは日本人の好みや使い方にマッチしているためです。

海外製の設備を導入する場合は、日本製のそれより高額になると考えてください。ちょっと変わったこだわりがある、特殊な構造の間取りにしたい、といった場合は建築費用が高くなります。実際にフルオーダー住宅は高確率で予算オーバーとなり、借入れする住宅ローンの金額が大きくなる事例が多々あります。

住宅完成までに長期間を要する

建売住宅やセミオーダー住宅と比較し、フルオーダー住宅は住宅設計が複雑になる傾向が強いです。すると設計・建築に多くの時間を要するので、費用に加えて建築の期間も延びてしまいます。建売住宅だと施工会社が得意とする住宅を多数手がけることになるので、費用も建築期間も抑えられるわけです。

一方でフルオーダー住宅はすべての住宅がオリジナルになるので、施工会社側は慎重にならざるを得ません。すると工期が延びてしまう可能性があり、予定より数か月も長くなったという事例があります。特に外観・間取りが複雑な住宅は施工に時間を要するので、少しでも短期間で仕上げるためにはシンプルな設計を心がけましょう。例えば複雑な形状の土地より、正方形や長方形の土地に建てたほうが費用は安くなります。